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樹状細胞ワクチン技術

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抗癌治療剤

樹状細胞抗癌免疫機序

体内に存在する樹状細胞は、抗原(ウイルス、バクテリア、疾患特異蛋白質など)を吸入し、その情報を細胞表面に提供します。これが癌や感染症ウイルスに特異的なT細胞の免疫反応を誘導して、病気を治療する機能を実行します。

樹状細胞の免疫誘導段階は、次のとおりです。

  1. 癌抗原ペプチドが感作した樹状細胞は成熟して変わり、回帰受容体(homing receptor)を多く発現して2次免疫器官に移動
  2. 樹状細胞特異C-ケモカイン(DC-CK1)を発現して、未活性状態のT細胞を周りに集める
  3. 樹状細胞 MHC に乗った癌抗原ペプチドとT細胞受容体(TCR)の相互作用を通して、癌抗原情報をT細胞に伝達
  4. 癌抗原に特異的なT細胞の増殖及び活性を誘導

樹状細胞治療剤の特性

  • 安全性患者自身の細胞を利用するため、毒性、副作用が非常に低い
  • 再発防止効果癌に対する記憶免疫誘導を通して、癌転移、再発防止
  • 利便性外来治療が可能で、生活の質を維持
  • 併用療法が可能治療効果を増大するための化学的治療剤と併用治療が可能

樹状細胞抗癌ワクチン

  1. 腎細胞癌抗癌ワクチン

    腎細胞癌は、成人で発生する悪性腫瘍の3%、腎臓で発生する癌の約88.7%を占めており、2012年基準で腎細胞癌の発生は、3,684件です。約30%が転移状態で発見され、局所病巣を持つ患者でも20〜50%は、結局、遠隔転移に進展し予後が非常に不良な疾患です。

    転移性腎細胞癌の場合、5年生存率は2〜5%程度であり、生存期間は6〜10ヵ月程度と報告されています。現在、腎臓癌の治療には手術、化学抗癌療法、生物学的治療などが使用されています。

    JWクレアジェンで開発された樹状細胞治療剤は、腎摘出術が可能な転移性腎細胞癌患者を対象としており、固形癌に対する進行抑制を目的とします。

  2. 前立腺癌抗癌ワクチン

    前立腺癌は、45歳以上の中高年と高齢者層の男性に主に発生する癌で、高齢化及び食生活の西欧化で、その発生頻度が高まっています。韓国の前立腺癌の新規患者発生率は、男性の癌の5位であり、その増加率は年々高まっています。

    JWクレアジェンの前立腺癌ワクチンは、血液内の単核球から分化した均質な性質の高純度樹状細胞を利用して、ホルモン療法に抵抗力がある前立腺癌患者を対象とします。前立腺癌に特異的な抗原を選定して、独自に製造して当社が開発した薬物伝達技術であるCTPを融合し、前立腺癌を標的とする免疫反応を誘導します。

    JWクレアジェンで開発中のホルモン不応性転移性前立腺癌抗癌ワクチンは、安全性と探索的有効性を評価するための臨床第1/2a相を終えました。

  3. 肝臓癌抗癌ワクチン

    2012年、韓国内の肝臓癌発生件数は男女合わせて年間平均16,254件で、癌発生全体で6位(7.3%)であり、癌死亡率全体の15.1%で、死亡率が2番目に高い癌です。肝細胞癌は、肝臓癌全体の約75%を占めており、1次治療としては、手術または非手術的治療法で、原発性癌を除去するのが最も一般的です。しかし、肝臓癌手術患者の70%が5年以内に再発する高い再発率を示しており、再発した肝臓癌の治療予後も良好ではなく、根本的な癌再発抑制及び進行癌に対する薬効性が高い治療法の開発が必要な状況です。

    JWクレアジェンは、韓国人の肝臓癌組織で高く発現される肝臓癌特異的抗原を選別して、CTP技術を適用して高純度に精製された肝臓癌特異抗原を樹状細胞癌ワクチンに適用しました。これにより、肝臓に特異的な免疫反応を誘導して抗癌作用を活性化させることが期待されます。

    JWクレアジェンで開発中の肝臓癌治療剤は、臨床第2相を成功裏に終え、その結果に基づいて有効性を確証するための他器官の臨床第3相を進行中です。

  4. 脳腫瘍抗癌ワクチン

    原発性脳腫瘍の一種である悪性グリオーマ(膠芽細胞腫)は、周囲の脳組織に浸透して育つために、治療が困難であり、治療の目的は、癌組織の浸透速度を遅らせるものといえるほど、現存する治療法である手術、放射線治療及び化学療法による治療予後は不良な癌として知られています。膠芽細胞腫の場合、1年、2年、3年、5年生存率がそれぞれ47.2%、20.0%、13.0%、8.9%で、中央生存期間が約1年と報告されています。

    JWクレアジェンは、研究者臨床試験を通して樹状細胞治療剤の抗癌効果を確認し、再発に重要な役割をすることが知られている癌幹細胞抗原を発掘して、これを感作した樹状細胞で1次治療後の再発及び転移抑制用治療剤開発のための臨床を準備中です。

参考:2014韓国中央癌登録本部発表資料

抗癌治療剤製造及び治療過程模式図

免疫調節治療剤

樹状細胞は、成熟化段階に応じて、異なる性質を表わします。
つまり、成熟樹状細胞 (mature DC)は、免疫誘導機能を見せるため抗癌ワクチンに使用されますが、十分に成熟していない樹状細胞 (immature DC、semi-mature DC)は、免疫調節機能を持っているため第1型糖尿病(type I diabetes)、アトピー(atopy)及び関節リウマチのような免疫調節及び組織移植(transplantation)に伴う拒絶反応治療に使用されると報告されています。

これは、自己抗原に対する過剰な免疫反応に関連する免疫細胞の活性化及び増殖が、抗原特異的な免疫調節樹状細胞によって抑制されることにより、治療されるという原理です。

代表的な免疫調節である関節リウマチは、体内異常免疫反応により身体関節部位にリンパ球が集まって炎症を起こし、軟骨組織と骨が破損する疾患です。患者数は世界全体人口の1〜2%と推定され、国内人口の1.4%(70万人)ほどの患者がいると推定されます。

JWクレアジェンは、免疫調節樹状細胞製造技術を基に関節リウマチ特異抗原が感作された樹状細胞を製造し、非臨床試験を通じた安全性と有効性を確認しました。その後、樹状細胞基盤関節リウマチ治療剤の有効性及び安全性を確認するための臨床試験を進めています。

免疫調節樹状細胞利用治療過程の模式図